2005年8月

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ローウェル城の密室 – 小森健太朗

あらゆる意味ですごい話だ。 最初の設定といい、途中までの城での生活といい、後半の本格的な密室事件といい。 ローウェル城に探偵局って部署があるのもいい味を出している。 何よりすごいのは、この作品を16歳の時に書いて、 乱歩賞の最終候補にまでいったことだ。

ルー=ガルー – 京極夏彦

近未来を舞台にした話で、少女を狙った連続殺人事件が発生する。 前半は世界観が丁寧に書き込まれていて、 京極ってこんな話も書くんだなと思わせるが、 実は設定は読者から募集したネタを使っているそうだ。 とにかく全体としてはとても魅力的な文章に仕上がっていて、 そして後半は京極らしい冒険活劇が展開する。 連続殺人で殺されるのが少女なら、それに立ち向かうのもまた少女なのだが、 例によって主人公たちだけちょ […]