1999年6月

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匣の中の失楽 – 竹本健治

ミステリ史上に残る傑作と言われる、「匣の中の失楽」です。 最近の、いわゆる新本格などと呼ばれるミステリ、もしくはそれ以外のものでも、 よく名前が出てきます。 それは、本文中かもしれませんし、後書きの中でかもしれません。 いわゆる、ミステリが大好きな、ミステリを愛してるミステリ作家は、 少なからず、この作品にインスパイアされているということなのでしょう。 というわけで、読んでみました。 この作品は、 […]

アヤツジユキト 1987-1995 – 綾辻行人

これは、小説ではありません。 綾辻行人が1987年から1995年に書いた小説以外の文章が集められています。 なんていうのでしょう、なにげにおもしろい。 ファン待望のクロニクルらしいです。 たしかに、ファンにはおもしろいが、それ以外の人には、お勧めできない本でしょう。

QED 百人一首の呪 – 高田崇史

第9回メフィスト賞受賞作です。 どうなのでしょう。百人一首の好きな人には面白いのかな? 個人的には、面白くないです。 あまり、長くない話なので、話のほとんどは百人一首の話で、 百人一首に興味がない人には、ほとんど、楽しむ余地がありません。

法月綸太郎の冒険 – 法月綸太郎

法月綸太郎の短編集です。 いままで、法月綸太郎の本もそれなりに読んだことがあるつもりでいたけど、 実は「雪密室」1冊しか読んだことが無かった。 なんていうか、あまり読まずに低い評価を下していたような気がしてしまう。 素直な言い方をすると、法月綸太郎も好きということ。 この短編集もどの作品もよい。 前半の3作はそれぞれ独立した話で、後半の4作は「図書館シリーズ」だ。 前半は、どれもカタルシスを味わえ […]

殺戮にいたる病 – 我孫子武丸

我孫子武丸の最高傑作といわれている「殺戮にいたる病」です。 これは、なんていうのでしょう、雰囲気的にはホラーです。 でも、本質は、そんなところにはなくて、実は、叙述トリックなのです。 全くそんなことを感じさせず、最後にそれを知ってしまった後には なんとも言えない喪失感というか虚無感のようなものに襲われてしまいます。 物語はひとりの年老いた元警部の冒険活劇なのです。 妻を先に無くし、生きる意欲を失っ […]